木枯らしが吹き始めて、車の冬支度を考えてスタッドレスタイヤへの履き替えを始めたりする際に、保管してあるタイヤの溝を見て、もう1年履こうか?今シーズンもイケるか?と悩んだりすることも少なからずあると思います。
走行距離が短くても使用年数の経過で本来の性能が発揮できなくなると言われていますが、それはどの程度なのでしょうか?今回は使用年数の異なるスタッドレスタイヤでの制動距離のテストをまとめてみました。
※テストに使用したタイヤ
- 新品タイヤ
- 4シーズン目に入り溝がまだ残っているタイヤ
- 4シーズン目だが未使用で新品同様の溝が残るタイヤ
※溝の深さ
1と3のタイヤは・・・9.0mm プラットホームまでは4.5mm
2のタイヤは・・・6.5mm~7.0mm プラットホームまでは2.0~2.5mm
2のタイヤは・・・6.5mm~7.0mm プラットホームまでは2.0~2.5mm
※テストは氷盤路で時速40kmからフルブレーキをかけて制動距離を確かめる。
テスト結果
- 新品タイヤの制動距離・・・45.7m
- 使用中タイヤの制動距離・・・55.2m
- 未使用タイヤの制動距離・・・49.1m
厚雪路での同じテスト結果
- 新品タイヤ・・・20.0m
- 使用中タイヤ・・・24.8m
- 未使用タイヤ・・・21.5m
テスト結果で分かること
新品のタイヤと使用中のタイヤを比較すると、見た目ではタイヤの溝も残っているので問題ない状態に見えたけど、実際の制動距離には大きな差が出ました。また、未使用でも数年経ったスタッドレスタイヤは新品ほどの性能は発揮できないことが分かりました。もし、今年昨シーズンに使ったスタッドレスタイヤに履き替えるなら、その
タイヤの特性を踏まえて、最初は十分な車間距離を空けて、様子をみながら運転し、早めのブレーキを心がける必要があります。